システムについて
①戻りコンの量、洗浄排水量、残水の量、出荷量、アジテーター車の台数、スラッジ水での練水の可否、敷地のスペース等により、機器の選択、配置フローを決定します。
②戻りコンが非常に多い場合ワニコングを設置し、戻りコンを固めて破砕し、再生路盤材として使用。
③撹拌槽のスラッジ濃度が4~5%位までは、戻りコンもトロンメルで処理可能です。(水計算書で計画時想定)
A:スラッジ水を混練水として使用する
①洗浄排水及び残水(少量の戻りコン)は、トロンメル分級機により砂、砂利及びスラッジ水に分離され、砂、砂利は骨材として再利用します。
②スラッジ水はサイクロンで微砂を取り除き撹拌槽に一旦溜められます。その後、撹拌機を止め濃縮し、上澄みを上澄水槽へ移送し、残りのスラッジの濃度が約5%以上になるようにします。
③濃度調整槽の濃度センサー及び制御盤の制御により、濃縮スラッジ水及び上澄水を濃度調整槽へ移送し、設定された濃度のスラッジ水を設定された量だけ作ります。
④濃度一定のスラッジ水をバッチャープラントの混練水として使用します。
⑤濃度調整槽のスラッジ水を使いきった場合、又はスラッジ水が混練水として使用できない場合は、上澄水を混練水として使用します。
⑥戻りコンを多く処理すると、スラッジ水が多くなり、又濃度も高くなりスラッジ水を混練水として全て使用する事ができなくなります。………脱水機が必要となります。
B:スラッジ水を混練水として使用し残りのスラッジ水を脱水固化し破砕する
①戻りコンは固化・乾燥(土間放置、型枠に入れ)しワニコングにより破砕後、再生路盤材として使用する。
②排水処理は、Aの場合と同じですが、脱水機を設置したシステムです。
③脱水機を設置する事により、スラッジの管理が容易になります。
④この場合もできるだけスラッジ水を混練水として使用すると脱水ケーキの発生が押さえられます。
⑤脱水ケーキは戻りコンを固化・乾燥したものと混ぜてワニコングで破砕し、再生路盤材として使用します。
⑥脱水機を通った濾過水は、バッチャープラントで混練水として再利用します。使いきれない濾過水については中和放流します。